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■野口レポート

No.144 6時間ぶっ通しセミナー (平成20年9月)

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財産と幸せは同じ方向を向くとは限りません。しかし、ほとんどの専門家は、同じ方向を向くことを前提に仕事をしてしまいます。ここを見誤ると相続人を不幸にしてしまいます。
相手の幸せは何かと心から考えたとき、問題の本質が見えてきます。本質が見えれば方向が決まり、何をすればよいのか、何をしなければならないかが分ります。
物や金銭は得たが一番大切な心の財産を失ってしまう。それでは相続の意味がありません。そんな不幸を少しでも減らしたい。
だが、いくら頑張っても自分一人では限りがあります。出てきた答えは、同じ価値観の人間を育てればよいではないか、そんな思いで7年前に立ち上げたのが、野口塾:相続専科です。
単に知識やノウハウの習得だけでなく、塾生同士が切磋琢磨し人間力を高めてゆく人間道場としての役割も果たしています。
当初は私を含め、内藤雄氏、西川博章氏、中條尚氏、野口晋二朗の5名でのスタートでした。奇しくもイニシャルは全員がNです。設立メンバーは5N会として塾の要になっています。
ここで学んだ知識やノウハウは、独り占めすることなく同業他社や広く一般に公開することが入門の条件です。月1回の研修会は学ぶ意欲にあふれています。


塾生も30名を超えました。業種も、税理士、土地家屋調査士、司法書士、弁護士、不動産鑑定士、一級建築士、行政書士、介護福祉士等の士業や、不動産業、建築業、生命保険業、FP、変わりどころは、公証人、民事・家事調停委員などです。
相続アドバイザー協議会が主催している、相続アドバイザー養成講座があります。高田馬場での講座には毎回全国から多くの受講生が参加されています。
第1講座は私が担当し、「相続の基本と仕組み」を話しています。
法律、税務、実務など、相続全般を2時間で話すには時間が足らず、いつもポイントのみの解説になってしまいます。
このテキストを使い、野口塾:相続専科特別研修会として6時間ぶっ通しでセミナーを行いました。集中力を切らせずに長時間続けるセミナーはさすがにエネルギーを必要とします。
出汁昆布は、人のために全てを出しつくし、役目が終わったあとは空っぽになります。法律・税務、実務でのノウハウ、プロとしての心構え、全てを出しつくした出汁昆布の6時間でした。
終わったあとの懇親会、さぞかしビールが美味しいかと思いきや、エネルギーを使い果たし、ビールの味が分りませんでした。
決して無駄なことをしているわけではありません。益はなくても意味はあります。技と心を磨き巣立っていった塾生が、一番大切なものに気付き、熱き思いで仕事に取り組み、相続で不幸になる人を一人でも減らしてくれることが私の願いです。

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